陥入爪と巻爪(彎曲爪)

陥入爪は爪の端の部分が皮膚に食い込んで化膿を起こしてくる病気で、爪の端の部分だけが深く皮膚に食い込んでいます。 似た病気で『巻爪』がありますが、これは爪全体が半円柱状になって皮膚に食い込む病気で、治療法が異なります。
陥入爪の原因は必ずしも一つではありませんが、日本でも欧米でも靴を履かなかった時代にはなかったことから、靴による圧迫が大きな原因になっていると考えられています。 従って、足先のきつい靴をさけることと、清潔にすることは重要な予防策となります。
不幸にして陥入爪になってしまった患者さんはその程度が軽ければ、爪の端の部分を爪切りして、自宅で炎症を抑える治療をしていただき、様子を見ます。
爪の食い込みが強かったり、何回も再発している場合は手術となります。
5ミリ位皮膚を切開して爪の端の部分の爪の元の組織を切除する手術で、15分くらいで終わり、入院は不要です。 

爪の変形はほとんどなく、再発することもありません。

陥入爪 手術例
 術前      陥入爪     術後(2週間)

なお、最近 超弾力ワイヤーを用いた治療法が普及しつつあり、良好な効果を得ております。

当院でも、この超弾力ワイヤーを用いた治療法を行っています

陥入爪に関しては、手術をしない、という大きいメリットがありますが、長期間かかる事はデメリットです。

爪が円柱のようになっている巻爪(湾曲爪)で、爪の下に外骨腫ができていない場合は、超弾力ワイヤーは極めて優れた治療法です。

巻爪(彎曲爪)ワイヤー治療例
治療前       治療後
陥入爪 ワイヤー治療例
治療前       治療後

超弾力ワイヤーを装着した直後より痛みが軽くなり、疼痛が強いときには、今までの方法より早く楽になりいます。 しかし、爪を少し伸ばした状態でないとワイヤーを装着できませんので、すべての患者さんがすぐにワイヤーによる治療を行えるわけではありません。

この治療をご希望の方は、爪を切らないで来ていただけると、早くから治療を開始できます。

爪の根っこの方から爪が深く食い込んでいるような陥入爪の場合は、超弾性ワイヤーはあまり有効ではありませんので、手術をお勧めしています。

また、炎症が強く肉芽の増生が大きい患者さんには手術を行うメリットは十分にあると思います。

なお、私が以前より行っている陥入爪の手術では爪の変形はほとんど目立ちません。

手術を行う場合はもちろん保険の適応になりますが、超弾力ワイヤーによる治療は自費治療となります。

当院では初診料5400円、再診料2000円、処置料 一カ所1000円、 超弾力ワイヤー1本4200円(1本で3〜4回分)となっております。